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離乳食・介護食にもなる玄米スティック

玄米スティック

私は、約15haの田んぼで自然栽培の米を生産しています。
以前から玄米粉やポン菓子などを製造していましたが、ある展示会で玄米スティックの製造機を見て、「これはおもしろい」と思いました。できたてを食べると、お米の風味があっておいしく、「孫たちのおやつによいかも?」と思い、機械の導入を決めました。

高圧ですり潰され、膨らむ

玄米スナックの作り方は簡単です。通常どおり15%に乾燥・モミすりした玄米を、焙煎機で12%まで追加乾燥します。天日干しや乾燥機で追加乾燥してもよいのですが、わが家には玄米粉を加工するために導入した焙煎機があるので、それを使っています。焙煎すると、より風味が芳ばしくなると感じています。
追加乾燥のあと、玄米スナック製造機に投入します。機械の中では、10cm程度の短いスクリューが回転しており、玄米が高圧ですり潰されてペースト化します。摩擦熱によって温度が上がったペーストは(温度は150度以下)、直径数mmの小さな穴から押し出されます。このとき外気に触れて急激に圧力が下がり、棒状に膨らみます(ポン菓子が膨らむのと同じ原理)。同時に適当な長さにカットすることで、スナックが完成します。
その後、野菜乾燥機で2時間ほど追加乾燥させて、チッソガス充填機でアルミ袋に包装しています。

4人の孫の離乳食に

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このスナックは高温で焼いたり、揚げたりしていないので、栄養素が破壊されておらず、玄米そのままの栄養を食することができます。地域の特産物を顆粒状にして混ぜ込むこともできます(玄米の5%以内)。また、お湯を注ぐと十数秒でスープになるため、わが家では4人の孫の離乳食はすべてこの玄米スナックで作りました。
玄米100%のコシヒカリ・黒米・赤米のスナックのほか、コシヒカリに大豆を1割混ぜてタンパク含量を8.1%以上に高めたものも製造しています。これは、老人向けの新しい介護食(スマイルケア食)として、農水省推奨の青マーク(健康を維持する上で栄養補給が必要な人向けの食品)を取得しました。食べやすいと好評で、お客様も徐々に増えております。

(熊本県天草市)

現代農業2017年1月号より

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